取り組むべき課題
洋上風力の市場は国内にとどまらず、アジア地域が今後最大の成長市場となる見込みで、アジア特有の地理的・社会的課題に対応するためのイノベーションを通じて、中長期的な視野での国際競争力の強化を図ることが重要である。そのため、我が国の洋上風力発電事業の方向性に呼応し、世界的にも高いポテンシャルを有する浮体式洋上風力関連技術や、漁業密度の高い日本およびアジアの地域特性を踏まえた、漁業や地域社会と共生する海洋開発技術などの分野において、次世代を担う若者たちの関心を引きつけ、将来の日本の強みを生み出す基盤を育成していくことが重要である。そのためには、単に良い座学カリキュラムを策定していくだけでなく、学生が、洋上風力産業に魅力を感じるきっかけとなるような「産学連携の場」を創造することが重要である。企業のワクワクするような取組を、学生に紹介し、体験させ、好奇心を触発する機会を与えていかなければならない。
今回の事業の内容
大学生・院生を対象に、地元にウインドファームを展開する計画のある大学が広域連携し、産業界とコンソーシアムを形成することで、洋上風力発電事業のプロジェクトの統括的業務を実施し発電所の開発・建設・運営等を主導できる人材育成のための「しくみとカリキュラム」を策定する。策定した実施案(プロトタイプ)を大学の正規教育に実装するための試行・改良、手続規定等の整備等を行う。「しくみ」においては、 英国IDCORE等との国際連携を進めつつ、日本型のIDCORE構築をめざし、産業界とのニーズ・シーズのマッチングを図る。 全国の人材育成組織との連携や、フィールド研修・インターンシップの しくみ構築、NEDO等での技術開発を学びの対象として捉えた企業連携を進める。「カリキュラム」においては、実施案7科目の順次実装に加え、浮体式の新科目の構築を図る。学生ネットワークの拡大やセミナー等により大学・企業等の参画拡大を図る。
代表者からの一言
8大学及び10発電事業者を正式メンバーとする産学連携洋上風力人材育成コンソーシアム(IACOW)では、「しくみとカリキュラム」の検討を進め、大学院の正規科目として、今年度は、「風車工学」「発電所運用・メンテナンス」「漁業共生・ステークホルダーマネジメント」「エネルギー政策・制度」の4科目を試行し、大学間の単位互換も開始しました。来年度以降はさらに浮体式を含め4科目の追加を目指すとともに、産業界と結びつくしくみとして、東京での合同インターンシップ、学会と連携したGOWSセミナー(10/15秋田)や海洋教育フォーラム(12/13長崎)等を開催する等、8大学にとどまらず、全国の学生に教育の機会を提供するしくみを試行しています。そのために創設した学生ネットワークには、既に23大学1高専計70名の学生が参加しています。さらに現在、サプライチェーン企業等も正式メンバーとするしくみを検討中です。
IACOW代表 長崎大学 副学長 教授
山本 郁夫
実施体制
代表補助事業者
国立大学法人長崎大学 https://www.nagasaki-u.ac.jp/
参加補助事業者(17事業者)
- 国立大学法人秋田大学
- 公立大学法人秋田県立大学
- 公立大学法人北九州市立大学
- 国立大学法人千葉大学
- 国立大学法人新潟大学
- 公立大学法人国際教養大学
- 学校法人東北公益文科大学
- 三菱商事洋上風力株式会社
- 東京電力リニューアブルパワー株式会社
- 株式会社JERA
- 九電みらいエナジー株式会社
- 中部電力株式会社
- ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社
- RWE Renewables Japan 合同会社
- 東北電力株式会社
- 住友商事株式会社
- Copenhagen Offshore Partners Japan合同会社
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CONTACT
問い合わせ先
「洋上風力発電人材育成事業費補助金」事務局
E-mail:jinzaiikusei@r7offshorewind-hrdp.jp
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